【久留米水天宮】

 旧久留米藩からの入植者のために、故郷の水天宮の御分霊を奉遷した神社。
建築費寄附名簿には、三条実美、伊藤博文、大隈重信、松方正義、岩倉具視など、当時の政府高官の名が並んでいる。
 明治11年11月、国営安積開墾の第一陣として入植したのが開拓精神豊かな旧久留米藩士だった。
 入植した住戸数141戸585人が苦難を乗り越え、筆舌に尽くせぬ努力と開墾者精神で開墾に打ち込み、郡山の発展の礎となった安積開拓に大きな役割を果たした。
 久留米水天宮は明治15年(1882年)に開墾地の鎮守とされたという。現在も、地元住民の心のよりどころとして広く信仰をあつめている。