【十六橋水門】

 安積原野へ水を流すために、猪苗代湖の水位を調整する水門。安積疏水工事の中で、最初に工事が始まった。
 当時は16の石造のアーチでできており、日本では長大な水門であった。
 安積開拓・安積疏水開さく事業のシンボル的構造物で、明治12年(1879年)11月に着工し、明治13年(1880年)11月に完成した。
 大正期には日本の工業化を進めるべく東京へ送電を目的として建設された猪苗代第一発電所に併せて、大規模な改修が行われた。近代化産業遺産にも指定されている。現在は電動ゲートとなり、治水の重要な施設になっている。
 平安時代初期、弘法大師が訪れた時、橋がなくて不便な思いをしてい人たちのために16をの塚を築いて丸太を渡し、通行できるようにしたのが、「十六橋」の名称の由来と言われる。
【所在地】猪苗代町翁沢大字船場/会津若松市湊町赤井戸ノ口
【問い合わせ】 安積疏水土地改良区
        電話024(922)4595